で機関は停止する。 システム油は給油口からガバナに入り、ギヤポンプにより吐出され圧力が高まるとリリーフ弁が開き、油を循環させると共にリリーフ弁バネ力油口からの流入を制限する。 作動油圧が低下するとリリーフ弁が戻り循環油を制限すると共に給油口より油を流入させる。余分な油はドレーン穴から機関内部へ排出する。 機関が一定の回転速度で運転中はコントロールランドがボールヘッドのパワーピストンヘ通じる孔を閉塞し、ウエイトの遠心力と調速スプリング(スピーダスプリング)のバネ力釣合っている。負荷が増加すると回転速度が下がり、ウエイトの遠心力が弱まりバランスが崩れ、バネ力コントロールランドを押し下げボールヘッドの孔から作動油が流れパワーピストンを押し上げ、出カレバーを押して出力軸を燃料増方向へ廻し、噴射量を増して回転速度が上昇する。出力バーが押し上げられると速度ドループレバーピンは上方へ押し上がり、フローテイングレバーを持ち上げて調速バネを引き上げるためバネ力弱まり、ウエイトの遠心力が強まり、コントロールランドを引き上げて孔を閉塞し、パワーピストン部への作動油流入を止めてパワーピストンの動きを止める。このようにパイロットプランジャを元の位置へ戻す特性を速度ドループという。 負荷が軽くなると機関の回転速度は上昇し、ウエイトの遠心力は大きくなり、コントロールランドを引き上げ、出力ストン下部に働く油は逃げ、圧力が低下する。戻しバネ力より出力軸と出力バーは燃料減方向へ廻され、速度ドループピン位置も下がり、フローテイングレバーが下降し、調速バネ力が増しウエイトの遠心力と釣合い、コントロールランドを押し下げ、ボールヘッド孔を閉塞する。 出力軸の回転角に対する速度の変化量は速度ドループピンの位置によって定まり、ウエイト方向に動かせば小さくなり、パワーピストン方向へ動かせば変化は大きくなる。 (2)機械油圧式ガバナの特徴 ?小さなフライウエイト ?小さなスピーダスプリング ?小さなスラストベアリング ?全体的に小形である。 ?デッドバンドが小さく感度がよい。 ?作動油による潤滑作動があり対摩耗性がある。 ?作動油の中にあるため耐食性がある。 (3)点検と整備 特にパイロットバルブプランジャ先端部分のコントロールランドの角が摩耗し丸味
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